この記事のポイント

  • ウェスタン:OKCサンダーがプレイオフ8連勝でWCF進出確定。スパーズvsウルブズは2-2の大接戦、ウェンバンヤマのフラグラント2退場がシリーズの行方を左右する
  • イースタン:ニックスが76ersをスイープし2年連続ECF進出。2ラウンド通算の平均得点差+19.4はプレイオフ16チーム制以降最大。キャブスvsピストンズはドノバン・ミッチェルの後半39得点でプレイオフ記録タイ、シリーズ2-2に
  • ファイナル展望:サンダーの組織力と守備効率が際立つ一方、ニックスの3ポイント爆発力とブランソンのクラッチ能力がイースト最大の武器に

2026 NBAプレイオフ カンファレンスセミファイナル:現時点のシリーズスコアとキースタッツ

2026 NBAプレイオフは2025-26シーズンのポストシーズントーナメントとして4月18日に開幕した。 2026年5月12日時点で、カンファレンスセミファイナルは佳境を迎えている。現在進行中のシリーズと確定済みの結果を整理しよう。

ウェスタン・カンファレンス セミファイナル結果

  • OKCサンダー 4-0 LAレイカーズ(スイープ完了): Game 1はサンダー108-90、Game 2は125-107、Game 3は131-108、Game 4は115-110。 ディフェンディングチャンピオンのサンダーは最初の3戦をブローアウトで勝利したが、Game 4ではレイカーズから激しい抵抗を受けた。 レイカーズが第4クォーター終盤にリードしたものの、SGAの35得点でサンダーが逆転しシリーズを締めた。

  • ミネソタ・ティンバーウルブズ 2-2 サンアントニオ・スパーズ: Game 1はウルブズが104-102で辛勝、Game 2はスパーズが133-95で圧勝、Game 3はスパーズが115-108で連勝、Game 4はウルブズが114-109で巻き返した。 エドワーズはGame 4で36得点を記録し、ウルブズがシリーズをタイに戻した。

イースタン・カンファレンス セミファイナル結果

  • NYニックス 4-0 PHI 76ers(スイープ完了): Game 1は137-98、Game 2は108-102、Game 3は108-94、Game 4は144-114。 ニックスは2年連続のイースタン・カンファレンスファイナル進出を決めた。

  • デトロイト・ピストンズ 2-2 クリーブランド・キャバリアーズ: ピストンズがGame 1を111-101、Game 2を107-97で連勝した後、キャブスがGame 3を116-109、Game 4を112-103で取り返し、シリーズはイーブン。 第4シードのキャバリアーズは水曜日の重要なGame 5を前にシリーズを2-2のタイに戻した。


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OKCサンダー:プレイオフ8-0無敗の構造的優位性

サンダーは2017年のレブロン率いるキャバリアーズ以来、プレイオフ最初の2シリーズをスイープした初のチームとなった。 サンダーはポストシーズン開幕8連勝を達成した歴代4番目のディフェンディングチャンピオンとなり、過去の3チームはいずれもNBAファイナルに進出している(うち1950年ミネアポリス・レイカーズと2001年LAレイカーズが優勝)。

注目すべきはジェイレン・ウィリアムズ不在下での戦術的対応だ。 ウィリアムズは1回戦サンズ戦のGame 2の第3クォーターで左ハムストリングを負傷し離脱。サンダーはグレード1のストレインと診断し、週ごとの再評価としている。 ウィリアムズは合計6試合のプレイオフを欠場している。

その穴を埋めたのがエイジェイ・ミッチェルだ。 ミッチェルはGame 4でプレイオフキャリアハイの28得点(FG 12/19)、4アシスト、4スティールを記録。前戦Game 3でも24得点・10アシストと好調で、ウィリアムズの穴を見事に埋めている。レイカーズ戦シリーズ平均22.0得点、FG53.3%を記録した。

Game 4のスイープ完了戦では、SGAが35得点、ホルグレンが残り32.8秒で逆転のダンクを決めた。 サンダーはSGAとエイジェイ・ミッチェルのバックコート、ホルグレンとハーテンシュタインのフロントコート、そしてジャレッド・マケインとアレックス・カルーソというベンチ陣と、豊富なオプションでレイカーズを圧倒した。

レイカーズ側の最大の弱点はターンオーバーだった。 サンダーの守備とデプスの強みは、レイカーズのターンオーバーの多さと合わさり、3戦連続のダブルディジット勝利につながった。 さらに ルカ・ドンチッチが4月2日のOKC戦でグレード2のハムストリング・ストレインを負い、レギュラーシーズン最後の15試合を欠場。ポストシーズン復帰も叶わなかった。 レイカーズにとって、ドンチッチ不在は致命的なプレーメーキング力の欠如を意味した。

スパーズ vs ウルブズ:ウェンバンヤマの退場とGame 5の展望

このシリーズ最大のターニングポイントはGame 4で起きた。 ウェンバンヤマは第2クォーター序盤、NBAキャリア初の退場処分を受けた。 ウェンバンヤマはリバウンド争いの中でナズ・リードの喉元にエルボーを振るい、ウルブズのジェイデン・マクダニエルズとともにスウォームされた状況で右腕を振り抜いた。 ターゲットセンターのファンが「追い出せ!」と連呼する中、ビデオレビューの結果、首より上への過度な接触としてフラグラント2に格上げされた。

ウェンバンヤマの退場は第2クォーター残り8分39秒の時点であり、ESPN Researchによるとプレイバイプレイ時代(1997-98年以降)でオールスター選手がプレイオフで退場した最も早い時間帯の記録となった。 ウェンバンヤマは退場時点でわずか4得点・4リバウンド・13分間のプレーに終わった。

NBAはウェンバンヤマに追加の罰金やサスペンションを科さず、退場処分で十分と判断した。 Game 5への出場に問題はない。 一方で スパーズのデアロン・フォックスはGame 5に右足首の痛みで「疑問視(questionable)」とリストされている。

Game 1でのウェンバンヤマの守備支配力は圧巻だった。 NBAプレイオフ新記録となる12ブロックを記録し、それまでの記録はマーク・イートン(1985年)、ハキーム・オラジュワン(1990年)、アンドリュー・バイナム(2012年)のそれぞれ10ブロックだった。 この試合で11得点・15リバウンド・12ブロックのトリプルダブルを記録したが、3ポイントは0/8と不発に終わった。

ウルブズはフィジカルに追い込む戦術でウェンバンヤマの支配力を削ぎにかかっている。 235ポンドのフレームに7フィート3.5インチ(87.5インチ)の身長を持つウェンバンヤマは、NBAキャリア3年目にしてなお体格的な強化が必要であり、対戦相手はプッシュ、バンプ、ファウルを繰り返してメンタル面でも揺さぶろうとしている。 ウルブズはリード、ランドル、マクダニエルズというフロントコート陣のフィジカルと執拗さでウェンバンヤマに挑んでいる。

エドワーズはGame 4で36得点中16得点を第4クォーターだけで挙げた。 Game 5は火曜日にサンアントニオのフロストバンクセンターで行われる。ホームコートを取り戻したいスパーズとロードで勢いに乗るウルブズの駆け引きが焦点だ。


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ニックス:プレイオフ16チーム制以降最大の得点差マージン

ニックスの2ラウンド通算での1試合平均得点差+19.4は、1984年にプレイオフが16チーム制になって以降の最大マージンである。 Game 4は3クォーターを終えた時点で過去30年間のレギュラーシーズン・プレイオフ通じて最も効率的なオフェンスパフォーマンスだった。

76ers戦スイープのGame 4では、 マイルズ・マクブライドがOGアナヌービーの欠場を受けて先発出場し、3ポイント7本を含む25得点を記録。第1クォーターでは4本連続の3ポイントを決めた。 ブランソンは22得点、ハートとカール=アンソニー・タウンズはそれぞれ17得点を記録した。

ニックスはこの試合で25本の3ポイントを成功させ(FG 25/44、57%)、NBAプレイオフの1試合最多記録にタイとなるフランチャイズ記録を樹立した。 第1クォーターの11本の3ポイント成功はNBAプレイオフの1クォーター記録タイとなった。 前半だけで18本の3ポイントを決め、ロングボールだけで54得点を挙げた。

Game 1でも3ポイント19/37(51%)を記録しており、ニックスは同一プレイオフシリーズで35